二度の「心肺停止」
- horiuchiclinic
- 2019年7月21日
- 読了時間: 3分
去年の11月、時々気功治療に通ってくださっている方から電話が入りました。
「主人(70代の方)が救急車の中で、心肺停止になったので気を送ってください。」ということでした。それまで普通の生活をされていたのですが食事中に突然倒れられ、救急車の中で心肺停止状態になったとのことです。
普段は「気功研究会」などでも、気功は身心のリラックスが一番大切といってもよいぐらいですといい皆さんとその練習もしています。しかし今回の出来事では正直気が気ではなく何回も気を送りました。病院の適切な処置で_(それと気功によってと言ってよいのかな?遠隔治療は受ける側は殆ど何も感じません。当院では遠距離の人を気功治療する場合には、それと併用して電話治療ということをします。電話で相手の方と会話しながら気を送ります。この方法ですと相手の方も気功治療を実感できます。)_ 回復されました。
病院のベットで過ごされ付き添われてトイレに行けるまでになられたのですが、付き添いの方の目が
少し離れた時にトイレで倒れられ再び心肺停止になってしまわれました。お医者さんに「覚悟しておいて下さい。」といわれたそうです。奥様自身医療従事者ですので状況は理解されていたと思います。ふたたび気が気ではない状態で気を送り続けました。幸い状態は安定して集中治療室で日を送れる様になりました。
私は殆ど出張治療はしないのですが、今回はお見舞いというかたちで週1回病院に通い直接気功治療をする事になりました。(他の曜日はひき続き、遠隔をしました。)人工呼吸器をつけてベッドに横になっておられました。声はほとんど出ず痰も多くて、何回も吸引されていました。直接手を触れての気功治療をメインにしました。
この頃が一番大変だった様に思います。脈が速くなる呼吸が大きく荒くなるので頭と胸に手をおいて
気功治療をする、落ち着いてしばらくするとまた症状が激しくなる、また気を送るの繰り返しが多くありました。ほかの症状もよくなったり戻ったりの繰り返しの時期でしたが、その後は徐々に回復されて行かれました。気功治療を受けるという事は不調から元の状態に回復するというだけではありません。同時に身心の鍛錬をしているのと同じ状態です。回復した時心身が一段レベルアップパワーアップします。
この方は先天的に心臓が一般の人と比べると三分の一しか働いていない状態の方だったそうです。特別に珍し事ではなく、そういう状態でも一般の人と同じ様に若い頃からスポーツなども含めて生活されているそうです。ご本人も奥様も初めて知られたそうで、自覚的他覚的な現象もありません。
それからしばらくしてお医者さんから「何故だか理由はわからないけれど、心臓の働きが三分の一から三分の二になっている。」といわれたと奥様からお聞きしました。
リハビリテーション病院に転院された期間を含めて、8ヶ月の入院生活を送っておられましたが7月に退院して帰宅されました。一番心配されていた後遺症も今のところはなく訪問看護リハビリの生活を頑張ってされているそうで、今回の件での気功治療は終了としました。
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