頭痛(頭重)・片頭痛
- horiuchiclinic
- 2019年12月4日
- 読了時間: 3分

程度は様々ですが、頭痛を感じることの多い日を過ごされている方達は少なくない様です。またCTやMRIなどの精密検査などをしてみても原因は分からないという方が大多数の様です。
余り表立って言われて来なかっただけで、現代だけではなく、昔から多くあった症状だと思います。
原因は,眼の使い過ぎ、頚椎(首)の負担、顎関節の不調なども挙げられますが、一番の原因はあまり自覚のない体の部分的な”冷え”だと思います。原因の主なものが他にあっても、殆どこの”冷え”は伴います。
この症状(頭痛・頭重・片頭痛)が主訴で来院されたり、この症状が伴っている方に最初から「主な原因は”冷え”です。」とはあまり言わない様にしています。大抵、「えー?(意味わかんない)」「「私、冷え症じゃありません。」「冷えなんかが原因ならこんなに苦労しないよ。」みたいな感じになってしまうことが多いからです。
「風邪は万病のもと」という言葉の本来は「風は万病のもと」で、「吹いて来る風に注意しないで長いこと当たっていると、あちこち調子が悪くなって来るよ。」という意味だったという事を以前のブログにも書きました。風は心地よい風でも暖かい風でも体を冷やす性質があるからです。わたし的に言わせると、「”冷え”は万病のもと」です。
足先や手の指が冷えると言われる方はいらっしやいますが、暑い寒いではなくて体の一部分、それも片側だけ冷えるなどと自覚される方は殆どいません(実際はそういう”冷え”が多いのですが)。
人って暑さ寒さには敏感でも、”冷え”には鈍感なのかも知れません。
(例えば、かなり広い範囲の部分ですが、お尻は夏でも冷えやすい場所です。冷えたお尻を温めるだけでも体調は上がりますし、気分も落ち着きます。温めて気持ちが良ければ冷えているという事ですし、温めると不快なら冷えていないという事です。)
急に起こる頭痛・頭重・片頭痛で特に慢性のものは、ご本人にとってかなり厳しい症状ですが症状のない人に言っても分かってもらえないので、時にはお天気屋さん等と思われる人もいる様です。
またこの頭痛、頭重は日本人だけでなく欧米の人たちにも少なくないそうです。時々思い出した様に来院して下さる日本在住のドイツ人女性がいます。この方の片頭痛がひどかった時、「欧米人の頭痛、日本人の比じゃないよ。中には頭痛で自殺しちゃう人がいるぐらいだよ。」と話してくれました。何しろ厳しい症状の一つだと思います。
「頭痛が全く無くなって人生変わった。」と言ってくれた人もいましたが、他の症状や入院やケガをした事はわりに覚えていても、頭痛や頭重が治ると大抵の人は過去に頭痛や頭重があったことを忘れてしまうのが面白いところです。思い出しても,「なんで治っちゃんたんだろう?」みたいな感じ。前述のドイツ人女性も同じです。
人は36度前後の体温を持った暖かい生き物ですから、本人に自覚があっても無くても体の一部が冷えたままというのは不自然な事です。施術などでその部分の冷えが無くなり症状が取れれば、身体は当たり前の状態になるからかも知れません。
ご自分で少しでも心身を楽にしたい時、手を身体にゆっくり当てて行ってみて(最初は頭部を含む身体の側面から始めるのが良いと思います)、気持ちの良い所、何となく手を置いておきたいところには長めに手を置くようにする(揉んだりこすったりしないで置くだけ)のはこの症状にも良いと思います。「なんでこんな部位に手を置きたいのかな?」といった部分も出てくると思います。
試してみて下さい。
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