東洋医学・”気功治療”
- horiuchiclinic
- 2021年4月14日
- 読了時間: 4分

先日、自分に少しガックリする事がありました。”気功治療”の診断・治療段階に関しての事なので、皆さんにはどうでも良い事かも知れませんが、、。
でもまあ、せっかく?そんな事もあったので、少し東洋医学系の治療法や特に”気功治療”について私なりの簡単な解説をしてみよう思います。
ご存じの様に東洋医学で代表的なものは、「鍼灸」と「漢方」です。両者には共通する部分もありますが、ハッキリした違いもあります。
「鍼灸」と「漢方」は”陰陽”という言い方も出来ます。
「鍼灸」は体の外側からツボや経絡(”気”の流れる通路)を刺激する事、「漢方」は内側から湯液とも呼ばれる漢方薬を飲む事によって心身の治療や調整をします。
また治療や調整に当たっては、「陰陽五行論」や「臓腑経絡説」などと言う理論があります。
西洋医学と異なる所は大雑把な言い方ですが、西洋医学は不必要(有害)なものを取り去る事、東洋医学は足りないもの補う事をメインにする方法と言えるかと思います(もちろん共通な部分、ときには反対になる場合もあります。)
どちらの方法でも、両方を併用しても要は私たちの心身がより良くなることが目的なのですが、医学という事で言えば、「代替医療(西洋医学を補填する医療=東洋医学)」という言葉もある様に、現代では西洋医学が大抵メインになっています。
ある料理番組で、中華料理は「火」の料理、日本料理は「水」の料理と言っているのを聞いたことがあります。
それ式に言うと、西洋医学は冷やす医学、東洋医学は温める医学と言えるかも、、。
私がしている”気功治療”は、東洋医学的な部分が6,西洋医学的が4ぐらいな感じかな?
実際の”気功治療”は温める事が殆どで、冷やす事は滅多にありません。妙な言い方に聞こえるかも知れませんが「体」も「心」も温めます。
発熱している時や、捻挫や打撲などで部分的に熱を持っている時なども、大抵他の部分を温めて熱を引くという仕方をします。体に負担が掛からないし、後の調子が良いからです。
もちろん沈痛解熱剤や冷罨法などを併用した方が良い場合はそうしてもらいます。
また”気功治療”を受けられる方には慢性症状の方や深刻な症状の方も少なくありませんし、病院と併用されている方も多いです。
”気功治療”は比較で言うと、漢方よりも鍼灸治療の方に理論も技術も近いです。
ただ漢方や鍼灸では、東洋医学で言う気‣血・水を三位一体のように考える事も多いようですが、”気功治療・気功”では”気”が全ての根幹になります。
鉄道を例にすると、線路が神経や経絡の通り道、また骨格や筋肉、貨車や列車が血や水、リンパ、、。
そしてそれらに目には見えない電気が通って初めて鉄道は完全に動き出します。
その電気に当たるものが”気”です。そしてまた、線路や列車などの目に見える鉄道の全ても、同じく”気”によって目に見える「もの」として構成されているという考え方をします。
”気”は現在、この世界を構成する最小単位のものと言われている素粒子等ととても良く似ています。
また「もの」を構成していない原初の形の”気”は私たちの周りや宇宙に充満しているとされています。
その”気”を私たちの心身、生活人生をより良くするために使う方法が”気功法”です。
時々来院されている方に、「そんなに”気”を出したり送ったりして疲れませんか?」「自分の”気”、減りませんか?」とか言われることがありますが、その反対です。
爽快感や充実感(満足感?)を心や体に感じます。軽やかな爽快感や充実感です。
自分や人の”気”をより上手に出す・送る・循環させる事が、私たちを健康を始めとして向上させる事になるのですから。実際に”気功”をしてみればすぐに分かります。
それに私たちはいくら空気や海の水を使っても、足りなくなるんじゃないかなんて心配しませんよね。
”気”は空気や海の水以上にずっと多く私たちの内外周囲に充満しています。
”気”は使えば使うほど,循環させればさせるほど良い結果になるのだと考えれば良いのだと思います。
”気功治療”などで深刻な状況の方やスムーズに効果が表れて来ない方に対した時に、考え込んだり思い悩んだりする事は当然あります。でもそれは”気”や”気”の働きとは別の事柄です。
”気”って、私たちが失望したり落ち込みたくなっても?また現在の自分の状況がどうであっても、無理やりにでも?私たちを引っ張り上げようとする働きがある様です。
積極的に”気”に関わって、得になる事は有っても損になる事は何も有りません。
*寒暖の差が激しい季節です。自覚が無くても体が冷えている事も多く、風邪に似た症状が出る場合もあります。
張るカイロのミニ(大きい方は治療には向きません)を膝頭の外側の真横に貼ると体全体が温まります。
【貼る時には、温める面を体の方には向けず、反対にパンツの内側から外側に向けて貼ります。】
カイロの温かさを感じる必要はありません。ご自分が温かさを感じなくても体はチャンと反応して体を温めてくれます。
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