”気功研究会”2021・5月15日(第3土曜日)
- horiuchiclinic
- 2021年6月1日
- 読了時間: 4分

5月17日(毎月第3土曜日4:00~5:30)、”気功研究会”を行いました。出席して下さった皆さん、どうも有難うございました。
初めて参加して下さったYさん、他の皆さん達とは直ぐに馴染んでいる様子でしたが、する事がちょっと多くて疲れませんでしたか?
いろんな事、詰込み気味かなあ?
特に今回の”研究会”は”東洋思想”の話等が多めで、実技が駆け足的になってしまったかも知れません。
*”研究会”でお話しした「東洋思想の宇宙(私達を含むこの世界)の成り立ちと”気功”」のおさらいとまとめを書いてみたいと思います(また堅苦しいって言われるかな?)。
私なりの簡単な(はしょった?)解説です。
「宇宙の始めは無だった。次にそこに”混沌”と呼ぶ無秩序なエネルギーが生じた。その後そこに”陰陽”(陰陽思想と言って東洋思想の根幹になる考え方でもある)と言う法則、秩序が生まれた。
そのエネルギーと法則によって私達を含む宇宙、この世界が出来上がった。」
なんだか分かった様な分からない様な・・。
でもこの考え方は、実際に私たちが生活したり物事を考えたりする上で随分役に立ちます。
”陰陽思想”と言うのは(これも私なりの解釈がだいぶ入っているかも知れませんが・・),この世界の事物、現象を構成する最小単位のものが”気”であって、その”気”は”陰陽”と呼ぶ二つの相反するもの、働きがペア(一対)になって出来上がっている。
よって”気”で出来ている私達を含むこの世界のものも現象も、”陰陽“によって成り立っている。
電気で言えばプラス・マイナス、上・下、左・右、裏・表、雌・雄、屈筋‣伸筋、固体・気体、寒・熱・・上げていけばきりがありません。
また”気”は法則をもって常に動いているもの(エネルギー)ですから、”陰”と”陽”の割合も常に変化しています。
それからしても、私達には文字通りの中庸や安心立命って本来無いのが当然なんでしょうね。
”気”は現在世界を構成している最小単位のものと言われている”素粒子”ととても良く似ています。
テレビ番組だったかで、素粒子の事を分かりやすく解説してくれているのを見たことがあります。
それによると、素粒子の進む方向に壁を作ってそれに二つ穴を空けておくと、一つの素粒子が意志を持っている様に二つに分かれてそれぞれの穴を通り、通り過ぎるとまた一つになるそうです。
また素粒子は、物質的なものと、非物質的なものがペアになって出来上がっているのだそうです。
”気”や”気功”、東洋思想的に言うと”陰陽”ですね。
解説の方は、素粒子の物質的なものと非物質的なものがぶつかり合うと素粒子は消えてしまうとも言っておられました。
”気功”的に言うと、消えたのではなく”陰陽の気”が元の”混沌の気”に戻ったという事だと思います。
私達が実際に”気功”で”気”を送る、巡らせる・・時、当然目的があってそうするのですが、それってどんな”気”と考えた時、”混沌という気”と思うと楽だと思います。
”気功”で人や物に”気”を送る時に意識しておくことに、「”気”に委ねる」という事があります。
わたしは”気功治療”を仕事にしていますから、”気功治療”をする時、当然診断をして、心身の状態の軽重や原因、関連している部分、治療の順序などを考えてから好転・治癒・向上(”気“の法則)を目的に”気”を送り始めます。
ここからが”気功”の特徴なのですが、私たちがすることは「部分や心身全体に”気”を送るだけ」です。
当然目的をもって”気”を送るのですが、部分や全体に具体的にどの様に作用するか(”陰陽”として現実的にどの様に作用するか働くか)は”気”に任せ(委ね)る様にします。
「手当」という言葉がありますが、手を当てる行為は”気功”の始めというか、それも”気功”です。
どこか痛い時や具合の悪い時、私たちは無意識にそこに手を当てますが、その手を具体的にどうこうしようとは考えてはいません。楽になりたくて無意識にそうするだけです。
温めるとか冷やすとか、具体的にどうこうしようとして手を当てる訳ではありません。
この場合の”手当”と”気功治療”の違いは無意識か意識するかです。
意識して考えたり診断したりして、部位などを決めて”気”を送るのが”気功治療”です。
実際の”気功治療”をしていると、”気”は神的なものでも人間的なものでも無いのですが”気”が”気”を送る部位を教えてくれたり、指示してくれたりしている様に感じることもあります。
またこの”気功“では、”陰陽“の間に「中心」を意識した【3】を重視します。
(真ん中の無い左右、上下、プラスマイナスってないでしょう?)
この事については機会があればまた書いてみたいと思います。
*精神的ストレスでも、体のどの部分に不具合があっても、たいてい「首」に負担が来ます。
体重の10パーセントもある頭を支えている部分でもありますし、私たちの日常生活はうつむく姿勢が多く、また目を酷使する時代です。
これといった疾患のない方でも、ご本人は気付かずに「首」に負担がかかっている方は多いです。
「首」の負担を軽減すると、精神的身体的に力みが除れ、心身共にリラックス出来て軽やかになります。
健康法をするのも面倒な方でもトイレで用は足すでしょうから、その時顎の先端をうがいをする時ぐらいに上に向けてするのを習慣にすると、最初は妙な姿勢に感じられるかも知れませんが、スムーズに排泄出来る様になって来ますし、「首」の負担を軽減し心身共にリラックスする事にもなります。
物は試しですから、やってみて下さい。
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